第26章 クズ男女どもを絶対に許さない

小高英二はそれを聞くと、困ったように横尾孝人へ視線を投げた。

横尾孝人の顔色は真っ黒だった。深い瞳は冷え切り、まるで本物の氷の刃のように、後部座席の南雲玲奈を射抜いている。

だが南雲玲奈は終始、視界に入っていないかのように無視したまま。クラクションの音に驚いた香澄の背を、俯いて静かにさすって宥める。

横尾孝人は相当腹が立っている様子で、しばらくしてからようやく、低く吐き捨てた。

「行かせろ」

小高英二が慌てて身を引く。

志村千夏は白目をひっくり返すと、すぐさまギアを入れ、アクセルを踏み込んだ。車は勢いよくその場を離れる。

走り出した途端、千夏の怒りがぶわっと噴き上がった。

「...

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